



L’élégance du Goût
ジュリアンがつくるコンフィチュールのコンセプトは « L’élégance du goût » — エレガントな味わい。
自宅の小さなアトリエにある2つの銅鍋で少量ずつ作ることで、果実の本質的な味わいと香りを最大限に引き出し、手作りならではの温かみのある美味しさを瓶の中に閉じ込めています。
何よりも大切にしているのが素材選びです。果物やスパイス、バターなどの生産者を直接訪ね、納得した素材のみを選定。その基準は、ショコラティエとして働く Maison Caffet と同じで、共通の生産者から仕入れている素材もあります。
また、ジュリアンは伝統的な職人技にもこだわっています。たとえば銅製の器具を使ってプラリネを作るように、素材の個性を引き出すクラシックな技術を大切にしています。
こうした素材や製法へのこだわりをもとに、フランス料理のシェフや食材店とのネットワークからインスピレーションを得て、オリジナルレシピを生み出しています。
ジュリアンのコンフィチュールは、パンに塗るジャムというよりも、繊細な果物のコンディメントのような存在。果物のみずみずしさや食感を再現した仕上がりで、凝縮された果実の味わいは、まさにとびきりの美味(Délice - デリス)。ジュリアン独自のコンフィチュールの世界を完成させています。
小ロットでの製造と職人的なアプローチこそが、その味わいの背景にあります。FUJII LABELに、ジュリアンはこう語ってくれました。
「すべてのレシピは、試行錯誤を重ねて仕上げたものです。ひとつひとつの瓶の中には明確な意図があり、それはきっと伝わるものだと思います。私たちが作るコンフィチュールは、妥協のない、誠実なものづくりから生まれています。」

ジュリアンのコンフィチュールの特徴
そのひとつに、果実の食感があります。一般的なコンフィチュールでは果物に含まれるペクチンが使われますが、ジュリアンは海藻由来の寒天を使用しています。
寒天は味に影響を与えないため、果実本来の風味をそのまま生かすことができます。また、加熱時間を短くすることができるため、果実のフレッシュな食感やアロマをより保つことができるのだそうです。
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一流のショコラティエの経験をもつコンフィチュール職人
20歳だったジュリアンは、M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)の称号を持つパティシエであり、世界的ショコラティエの一人であるパスカル・カフェ氏に見出されました。
トロワの Maison Caffet 本店で働き始め、そのわずか2年後にはショコラトリー部門の責任者に就任します。「常に情熱を持ち、真摯な姿勢で向き合ってきたので、カフェ氏が信頼してくださったのだと思います」とジュリアンが語るように、異例の早さでの抜擢でした。
チョコレートやプラリネ製造のあらゆる技術を磨き、原材料の選定から製品づくりまで、卓越したショコラティエとしての経験を積み重ねました。現在も、トロワが誇る世界的チョコレートメゾンのショコラトリー部門のトップとして、チームを率いています。


